ボケ防止の体操

 

前項で述べたように、今後更にボケる人が増加していく中では、特に各人がボケ防止についてしっかり取り組まなければならないということが理解できると思います。

 

まずは手軽に取り組めるボケ防止のための体操を紹介していきますが、普段から比較的活発に活動している老人はボケにくいというようなイメージがあるはずで、それは実際でもその通りで、適度な体操は優れたボケ防止の作用があるとされているのです。

 

もちろん高齢者の人がいきなり激しい運動などを始めるのは危険で、体に良いどころか反対に筋肉痛などの副作用の方が心配されます。従って今まであまり体を動かす習慣のなかった人が体操を行う時には、医師などの指示に従うようにした方がいいでしょう。

 

ボケ防止のための体操には厳格なルールなどはありませんが、基本的に有酸素運動が効果的だとされています。有酸素運動は軽い運動をじっくり時間をかけて行うので、心肺機能などが改善されていきます。

 

軽い運動でお勧めなのはウォーキングで、これを効果的にするコツは、歩く際に腕をしっかりと振り上げて背筋を伸ばすようにすることで、これで運動量が増加します。長く続けるには一緒に歩くパートナーがいるといいでしょう。また、シューズなどもウォーキング用にすれば、よりその気になるはずです。

 

室内での体操なら、イスを使った体操が効果的です。イスを使うと足腰にかかる負担が少ないので安全なのもメリットです。まず安定したイスにゆったりと腰掛け、次に太ももの内側、外 側、腰、腕、肩などをゆっくり移動しながらさすっていきます。

 

足を上げることが可能なら足先までさすったり揉んだりすると効果もアップします。時間的には15~20分程度が目安で、毎日続けることがポイントになります。