ボケ防止の食事

 

さて、体操の次は食事による対策です。一般的には和食がお勧めとなっており、これはボケ防止の上で理想的な食事であるとされています。

 

日本では魚や野菜が食の基本になっているのがその理由で、特に背中の青い魚はドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサベンタエン酸(EPA)などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれていて、この成分がボケ防止に効果があります。

 

ボケ防止の食事のその他のポイントは「減塩」、「低コレステロール」、「抗酸化」の3点で、特に注意しなければならないのが塩分やコレステロールの摂り過ぎで、こうした食材ばかりを好んでいると、すぐに高血圧の危険性が高まってしまいます。

 

ボケ防止の観点から見ると高血圧はどうしても避けた危険の1つで、高血圧になると血管が急速に老化し、動脈硬化や脳梗塞へとつながります。

 

きのこ類や海藻類はお勧めで、これらには食物繊維が豊富に含まれ、低カロリーながら栄養も豊富です。また、血液をサラサラにしてくれる納豆やゴマには抗酸化の効果もあります。特に血液をサラサラにしてくれるという点では玉ネギや長ネギなどもお勧めとなります。

 

主食については、白米よりも雑穀や玄米がお勧めで、胚芽米ならビタミンEが豊富に含まれ、抗酸化作用もあります。毎日1個の卵も脳の働きを活発にして、血圧を下げる効果があります。

 

脳の働きの活発化ではレバーにも効果がありますが、摂り過ぎは要注意です。最近注目されているのがクリクミンで、これはショウガ科のウコンに含まれている成分です。クリクミンはポリフェノールの一種としてボケ(認知症)に高い効果があるということで、臨床試験でもその効果が示されています。フコダインも注目の成分で、これは海藻類に多く含まれています。