普段の生活

 

今度は生活習慣についてです。もともと睡眠、食事、喫煙などの生活習慣が、ボケ防止に関して大きな影響があるとされて、いろいろな研究が発表されています。これは日本でも厚生労働省の研究班が発表しており、それ以後は一気に人々の話題になりました。

 

厚生労働省の発表では、毎日適度な運動をして、DHAやEPAなどの栄養を摂り、これに短い昼寝の習慣をつけることが、ボケ防止においては効果があるとしています。

 

基本的に生活習慣とボケとの関連の研究では、だいたい似たような結論に達しているようで、まず糖尿病と喫煙の習慣はボケの大きな要因となるとされています。

 

糖尿病についてはそれ自体が生活習慣病となっているわけですから、ある意味当然なのかもしれません。

 

更には血圧の問題があります。食事の面でも指摘しましたが、高血圧は多くの研究でもボケが起きる要因の一つとされています。やはり普段の食事では減塩することが望まれ、短気な性格なども血圧が上がりやすくなるので、気をつけるようにした方がいいでしょう。

 

心臓病などの疾患も、ボケが始まるリスクが高くなります。心臓や循環器系統に疾患がある場合は、常に自分の状態を意識することが重要です。昼寝については、30分以内の短い昼寝がボケ防止には有効となります。ただし1時間以上の昼寝は、逆にボケが始まる原因になるようなので、知っておいてください。

 

心の問題では「生きがいのある暮らし」をすることが大切です。実際これが無くなってしまったら人生には何が残るのでしょう。考えただけでも寒気がしますが、家族や友人などとの死別は人生では避けることができないわけで、だからこそ生きがいをいろいろ見つけるようにしなければならないのです。