今、注目の書籍を読む

100歳までボケず、元気に生きる101の方法

 

「100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング」という書籍が評判になっています。これは白澤卓二著で文春新書から出版されている書籍なのですが、白澤博士は千葉大学医学部を卒業して東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経た医学博士です。

 

現在は順天堂大学大学院医学研究科の加齢制御医学講座教授で、寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学などの専門家です。最近はテレビ番組「世界一受けたい授業」などでもわかりやすい医学解説で定評があります。

 

著者のことばによればこの書籍は、「頭」も「体」も若々しく元気になる本で、「今日からできることを始めましょう」、「朝起きてから、日中、そして夜寝る前、寝ている間にも。難しいことは何ひとつありません」というように、1日10分の老化防止法として誰でも気軽に取り組めるように書かれているのが特徴となっています。

 

その具体的な内容ですが、起床してすぐに白湯を飲み、体重を量って記録する。7色の野菜を食べる(緑、赤、黄、白、茶、紫、黒)。朝食を抜くのは禁止で、食べないと昼まで体や脳がダメージを受ける。夕食は魚と肉を毎日交互に、摂るようにして、ご飯のお代りは禁止。またアルコールを毎日2合以上飲むと脳委縮が進行するので控えること。

 

そして夕食は夜9時までに終えれば脂質は体内に溜まりにくくなる。と、このような感じなのですが、他にも「電車でも仕事場でも食卓でもイスは浅く座ること」、「肺機能を強化するために吸う時間の2倍ゆっくり吐く呼吸法」、「体幹を強くするためにカバンを左右決まった手で持たない」など、項目のひとつひとつは難しくないのが特徴です。興味のある人は読んでみて損はないはずです。